(25/7/13開催)第19回大阪翻訳ミステリー読書会のご案内/ティム・オブライエン『虚言の国』(村上春樹訳)
「お父ちゃん、きょげんって何?」
「虚言? イカサマのことや」
「じゃあ、『虚言の国』っていう本は、イカサマの国の話なん?」
「そうや。イカサマばっか言うてるやつがおる、インチキな国の話や」
「おもしろそうやな。読んでみよーっと。……お父ちゃん、『虚言の国』って、ウチの住んでるところの話かと思ったけど、外国の話みたいやで」
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虚言の国とは、いったいどこなのか?
第19回大阪翻訳ミステリー読書会は、ティム・オブライエン『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』(村上春樹訳)を課題書として開催いたします。
1946年に生まれ、1969年にベトナム戦争に従軍したティム・オブライエンは、デビュー作『僕が戦場で死んだら』(中野圭二訳)、全米図書賞を受賞した『カチアートを追跡して』(生井英考訳)から一貫して、戦争への怒りを描いてきました。
その作品世界に惚れこんだ村上春樹が翻訳した、『本当の戦争の話をしよう』『ニュークリア・エイジ』『世界のすべての七月』は、日本でも多くの読者を獲得しました。
けど最近どうしてんの? そう思っていた読者も多いのではないでしょうか。
すると、去年いきなり『戦争に行った父から、愛する息子たちへ』(上岡伸雄、野村幸輝訳)が出版されました。50代で授かった息子たちとのかけがえのない日々を綴ったこの本は、ジャンルとしてはエッセイでありながらも、以前と変わらない見識や視点の鋭さが光り、かつての小説のような読み心地を味わえる一冊です。
そして今年ついに、新作小説『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』(村上春樹訳)が発表されました。混迷する現代のアメリカを、「一貫して勇気ある作家であり続けてきた」(訳者あとがきより)ティム・オブライエンがどう描いているのか?
また、いつものようにオススメ本を紹介する時間も設けたいと考えています。
今回のテーマは、「嘘/虚言」にしたいと思います(ミステリーでなくても、翻訳ものでなくてもOKです)。嘘が引き起こす事件、虚言がもたらす混乱、といったものが描かれている作品を教えてください(強制ではありません!)。
今回も懇親会(希望者のみ、17時~19時頃まで、予算5000円程度)を予定していますので、読書会の申し込みとあわせて懇親会の出欠についてもお知らせください。
開催日:2025年7月13日(日)
時 間:14:30〜16:30頃(開場14:00)
課題書:『虚言の国』
(ティム・オブライエン/著、村上春樹/訳 ハーパーコリンズ・ジャパン)
場 所:各鉄道会社の大阪駅、梅田駅等から5~15分以内のところ。
(詳細は参加受付メールにてお知らせいたします)
※会場は食事禁止となっておりますので、ご注意ください。(飲み物は可)
参加費:500円(当日受付でお支払いください)
定 員:16名(世話人を除く)
受付開始:2025年6月14日(土)20時~
(受付開始日より前に届いたメールは受付できませんので、ご了承ください)
osakamystery@gmail.com までメールにてお申し込みください。
件名を「7/13読書会参加希望」で、本文を下記フォーマットでお願いします。
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1.お名前:
2.X(旧Twitter)ID(任意):
3.緊急連絡用の電話番号:
4.懇親会の出欠:出席 or 欠席
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※課題書は各自でご用意いただき、読了のうえ、ご参加ください。
※ハンドル名等での参加はご遠慮いただいております。ご本名、もしくは著訳者名でお申込みください。
※定員になり次第締め切り、その後はキャンセル待ちといたしますのでご了承ください。
※申し込みメール受信後48時間以内に受付メールをお送りします。送信後48時間以上経過しても受付メールが届かない場合、メールの受信設定を確認のうえ、再度、専用アドレスまでご連絡ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
大阪翻訳ミステリー読書会世話人:信藤玲子(Xアカウント@RNobuto)
上野真由
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