読書会開催案内



みなさま、こんにちは。

西東京読書会の小林です。


平日の夜に集まって、さくっと本の話をしたい。

そんなコンセプトの西東京ミニミニ読書会です。

これまでよりもさらにこじんまりと、さらにアットホームな読書会を目指します。 


さて、第28回の課題書は――

全国翻訳ミステリー読書会主催YouTubeライブ「第4回夏の出版社イチオシ祭り」(8月2日配信済/リンク先にアーカイブあり)で紹介された全米ベストセラー。

ハウスメイド(8月20日発売)です。


ゲストに訳者の高橋知子さんと編集者の井戸本さん(早川書房)をお迎えします。

貴重なお話を聞く機会をお見逃しなく!


西東京読書会は参加者同士なごやかに課題書の感想をおしゃべりする気楽な集まりです。

文学や語学の専門知識はとくに必要ございません。

本好きの方ならどなたでも歓迎します。


なお、感染症拡大防止に引き続きご協力をお願いします。

◆体調不良の方はご欠席ください。

◆諸事情により当日中止になる場合がありますので、その際はご容赦ください。


日時:2025年9月30日(火)19:15〜20:45 (開場19:00)


場所:武蔵境駅(JR中央線・西武多摩川線)そば (東京都武蔵野市)

  *参加のみなさまにはメールにて詳しくお知らせします。


課題書:『ハウスメイド』(フリーダ・マクファデン著/高橋知子 訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)

   *各自ご用意の上、当日までに必ず最後までお読みください。


募集:8名


参加費:500円

   *当日、会場で現金でお支払いください。


◆プチ懇親会(1時間ほど)を近所の飲食店で読書会のあとに開きます。こちらにもぜひご参加ください(飲食費別途/要予約)。


受付開始:8月20日(水)20時〜


*上記開始時刻より早くお送りいただいた申し込みはあいにく受け付けませんので、どうぞご注意ください。

*先着順(原則)


【お願い】

※西東京読書会は少人数制のため自己都合のキャンセル(病欠などやむを得ない場合を除き)はお控えいただけると幸いです。

ご予定をじゅうぶん確認の上お申し込みください。よろしくお願いいたします。


《申し込み方法》

◎ nishitokyo.dokusho@gmail.com までメールでお申し込みください

◎件名は「9月30日読書会」

◎メール本文に下記のフォーマットをコピー&ペーストのうえ必要事項をご記入ください

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・お名前(ご本名フルネームで/筆名も可):

・お名前のフリガナ:

・当日、別名をご希望なら(愛称、ハンドルネーム等フリガナで):

・連絡先電話番号(携帯推奨):

・プチ懇親会:参加/欠席(どちらかを消してください)

・領収書:必要/不要(どちらかを消してください)※インボイス制度に非対応

・読書会に参加したことがある:はい/いいえ(どちらかを消してください)

 「はい」と回答された方は最近の主な参加読書会名をお書きください(任意)(      )

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定員になり次第、募集を締め切ります。

※24時間以内に西東京読書会から返信がない場合は再度ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。


西東京翻訳ミステリー読書会 小林さゆり X(旧ツイッター)アカウント@pino_pipi_candy

2025年7月13日(日)、第19回大阪翻訳ミステリー読書会を開催いたしました。

超・酷暑の今年、この日の予想最高気温は37度。オリンピックや高校野球と同様に、読書会も夏季の開催が適切なのか考え直す必要があるのかもしれません……


なんて、一瞬ばかり弱気になってしまいましたが、読書および読書会の長所はどんな気候であっても屋内で快適に楽しめる点です。猛暑や厳寒の折こそ、読書に励みましょう!


今回の課題書は、ティム・オブライエン『虚言の国』(村上春樹訳)。


デビュー作『僕が戦場で死んだら』(中野圭二訳)や、代表作である『本当の戦争の話をしよう』(村上春樹訳)など、自らが従軍したベトナム戦争への怒りを主題にしてきたティム・オブライエンが、長い沈黙のあと、第1期トランプ政権以後の混迷するアメリカ、「嘘が猛威を振るう国」(訳者あとがきより)を舞台として描いた小説です。


物語の幕開けはパンデミックが近づきつつある2019年のカリフォルニア。


かつてはジャーナリストとしてピュリッツァー賞を目指していたにもかかわらず、現在はJCペニー(日本で言うとイオンのようなチェーン店か)の店長として働いているボイド・ハルヴァーソンは、ある日いきなり地元の銀行を襲って8万1千ドルを奪い(もともとの自分の預金額は7万2千ドル)、銀行員のアンジー・ビングを人質に取って逃走する。

が、嘘ばかりつくミソメイニア(虚言症)のボイドと、プロテスタントの一派であるペンテコステ派の信者であり、とにかく口が立つアンジーの逃走劇がまともに進むわけはなく、そこにアンジーのサイコな彼氏ランディーとクレイジーな仲間たちや、悪辣な銀行の頭取夫婦も絡んできて、奇妙奇天烈な展開がくり広げられる。そしてボイドは元妻エヴリンと再会し、義理の父親であるドゥ―ニーのもとへ向かうが……


物語全体について、参加者のみなさんの感想は以下のとおりです。


・パンデミックが描かれているため、社会の非日常感との相乗効果によって、世の中が狂っているさまが強く伝わってきた。

・銀行強盗をしたボイドにアンジーがついていくのは、ストックホルム症候群なのか。

・ボイドとアンジーがたどり着いたミネソタ州の雪の描写が印象に残り、ティム・オブライエンの過去作『失踪』(坂口緑 訳)を思い出した。

・ピンボールが出てきたりと、村上春樹の小説とシンクロするものを感じた。

・トランプ大統領の就任式の人数についての「嘘」のように、現実の嘘も書かれていたのが興味深かった。

主人公であるボイドのミソメイニア(虚言症)について、こんな議論も交わされました。


・ボイドは物心ついたときから嘘をついていたと書かれているが、先天的なものなのか、後天的なものなのか? いつから嘘をつきはじめたのか?

・嘘をつくことで自分を守ろうとしたのではないか。両親からの逃避ではないか。

・生きるために嘘が必要だったのではないか。

そしてボイドを翻弄し、ランディーを(さらに)狂わせるアンジーについても、みなさんの深い分析に唸らされました。

・(病気でもないのに病気の自助グループに参加する)『ファイトクラブ』のヒロインを思い出した。

・ボイドやランディーといった救いを必要とする人に寄り添うのが生きがいなのか。共依存の要素があるのかもしれない。

・ペンテコステ派のアンジーが語る台詞が「神の言葉」のように思えた。

・アンジーが男性を救うミューズとして書かれているように感じたので、「男性が書いた男性のための物語」と思ってしまった。

・でも作者はマチズモの問題をある程度自覚しているのではないか。


作者ティム・オブライエンは、「この国の半分は虚言を受け入れているみたいだ」「嘘だと知りつつ、その嘘を受け入れるというのは新しい現象であるように僕には思える」と雑誌のインタビューで語っています。

では、小説の力で「嘘」や「虚言」の蔓延を止めることは可能だと思いますか?

・可能だと思いたい。小説で止めることができればいい。

・物語化することは危険であり、ストーリーには世界を滅ぼす力があるが、よきストーリーに依存することで「嘘」や「虚言」をくい止めることは可能だと思う。

・孤立化すると、SNSのエコーチェンバーに呑みこまれてしまう。そうならないために、読書会などで他人とつながることが必要ではないか。

なんと、読書会が世界を救うという結論に到達しました。みなさん、どんどん読書会に参加して、世界を少しでもよい方向へ導きましょう。


最後にみなさんに尋ねました。ボイドは救われたのでしょうか? 

・他人に手を伸ばすこと、救いを求めることができるようになったのではないか。

ちなみに、この物語の結末を読んで、世話人(信藤)は『*****の森』(伏字の意味があるのか)が頭に浮かびました。みなさんはどうでしょうか?


訳者あとがきで、ティム・オブライエンは「実験することを恐れない」「一貫して勇気ある作家」と書かれています。

この小説も簡単に読み解くことができない物語ではありますが、参加者のみなさんの鋭い分析によって、一見共感できない登場人物たちの行動哲学や物語の構造が見えてきたような気がします。


というと、難解な物語のように思われるかもしれませんが、ランディーとその仲間たちの暴れっぷりなどドタバタ悲喜劇の要素も強く、ティム・オブライエン×村上春樹による気の利いたフレーズもたくさん出てくるので、興味を持ったかたはぜひ読んでみてください。


さて、毎回恒例のオススメ本を紹介する時間ですが、今回のテーマは「嘘/虚言」が鍵となる小説。考えたら、ほとんどのミステリーがあてはまるような気もしますが、参加者のみなさんは的を射た作品を紹介してくださいました。

ヴォネガット作品が二作推薦されましたが、スラップスティックな要素が『虚言の国』と共通しているのかもしれません。


・ケン・ジャヴォロウスキー『罪に願いを』 (白須清美 訳 集英社文庫)

・乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)

・芦沢央『嘘と隣人』(文藝春秋)

・ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』 (岸本佐知子 訳 白水Uブックス)

・イアン・マキューアン『贖罪』 (小山太一 訳 新潮文庫)

・カート・ヴォネガット・ジュニア『母なる夜』(飛田茂雄 訳 ハヤカワ文庫)

※カート・ヴォネガット『母なる夜』 (池澤夏樹 訳 白水Uブックス)もあり

・カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』(伊藤典夫 訳 ハヤカワ文庫)

・半村良『闇の中の系図』(河出文庫)

【次回予告】

次回の大阪翻訳ミステリー読書会は、10月24日(金)の夜に開催いたします。

課題書は、マイクル・コリータ『穢れなき者へ』(越前敏弥 訳 新潮文庫)です。刊行は8月28日(木)頃の予定ですが、

どんな話か早く知りたい!!!

というかたは、先日配信された翻訳ミステリー読書会YouTubeライブ「出版社イチオシ祭り」をぜひご覧ください。

読書会には訳者の越前敏弥さんもご参加いただける予定です。9月下旬に正式な告知をアップいたしますので、どうぞお楽しみに!


大阪翻訳ミステリー読書会世話人 信藤玲子

※満席につき受付を終了させていただきました。何卒ご了承ください。(追記:7/30 20:39) 

伯爵の娘「最近忙しくて、あまり本が読めてないなぁ」

執事「読書会もしばらく開催できていませんしね」

伯爵の娘「つぎはクラシック作品を読む会でしょ? 何かおすすめない?」

執事「比較的短い作品となると……やはりジョセフィン・テイの『時の娘』でしょうね。わたしの大好きな作品です」

伯爵の娘「電子書籍版もあるじゃない! 完璧ね! みんなで歴史ミステリの世界にどっぷり浸かりましょう!」


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……というわけで、第28回南東京読書会を開催いたします!

 今回の課題書はジョセフィン・テイ『時の娘』(小泉喜美子訳、早川書房)です。懇親会もおこなう予定です。お気軽にお申し込みください。

 それでは、以下詳細です。

開催日   2025年8月30日(土)

時 間   14時30分から16時30分(開場は14時20分です)

実施形式  ハイブリッド

      ・オンラインは Zoom ミーティングを利用します。事前に Zoom のアカウント取得が必要です。顔出しでのご参加をお願いします。

      ・会場は渋谷駅/表参道駅近くの会議室です。お申し込みくださったかたに直接、ご連絡いたします。

課題書   ジョセフィン・テイ『時の娘』(小泉喜美子訳、早川書房、電子書籍版あり)       ※課題書を読了のうえ、ご参加ください。

参加費   500円(会場、オンラインともに)

      ※お支払い方法は Peatix のみとさせていただきます。どうぞご了承ください。

参加方法  Peatix のこちらのページにて、お申込とご入金手続きをお願いします。また、終了後に近辺の店で懇親会を開催します(会費別途、4,500円前後を予定)。詳細は参加希望のかたにメールでお知らせします。


 なお、リアル会場での参加をご希望のかたは、新型コロナ感染拡大防止にご協力をお願いします。

 お申し込み前に下記の注意点をご確認ください。

・マスクの着用は、個人の判断によるものとします。なお、感染対策上の理由等により、一部マスクの着用をお願いする場合がございます。

・発熱、咳、のどの痛み等の症状があるかたは、出席をご遠慮ください。

・来場直前に館内で手洗い、手指の消毒をお願いします。

・諸事情により当日中止になる場合があります。


 定員(世話人を含めて15名)になり次第、募集を締め切らせていただきます。

 お申し込みの受付は、7月28日(月)20時に開始いたします。


南東京読書会世話人 越前敏弥 廣瀬麻微

2025年3月2日(日)、ジャニス・ハレット『アルパートンの天使たち』(山田蘭訳 集英社文庫)を課題書として、第18回大阪翻訳ミステリー読書会を開催いたしました。


ジャニス・ハレットのデビュー作でもあった前作『ポピーのためにできること』は、SNSやテキストメッセージをパズルのように組み合わせて複雑な事件を解き明かすという手法が大きな話題を呼び、新人作家でありながら見事に〈このミス〉や〈ミステリが読みたい!〉の上位ランクインを果たしました。

本作『アルパートンの天使たち』では、その手法が一層パワーアップし、メールのやりとりやSNSにくわえて、なんと小説や脚本まで挿入して、謎に包まれた殺人事件がさまざまな角度から語られていきます。そしてついに真相があきらかになったかと思いきや、恐るべき事態が……最後の最後まで目が離せない作品です。

――2003年のロンドン。自らを天使だと信じるカルト教団《アルパートンの天使》の信者数名の凄惨な遺体が見つかった。教団の指導者であったガブリエルが犯人として逮捕されたが、ガブリエルは一切罪を否定し、いまだ真相はあきらかになっていない。

18年後、犯罪ノンフィクション作家のアマンダは、事件についての本を出版するために取材をはじめる。秘書のエリーに助けられながら、事件の解決に尽力した警視のドンやソーシャルワーカーのソニアの協力を得て、事件現場で赤ちゃんを抱いていた未成年の男女を見つけ出そうとあらゆる手を尽くす。だがそのとき、同業者のオリヴァーも同じ事件を題材として本を書こうとしていることを知らされる。なんとしてもオリヴァーには先を越されたくない――

参加者の感想でもっとも多かったのは、

・登場人物が多くて最初はついていくのに苦労したけれど、中盤からスピードアップするにしたがって引きこまれ、最後の怒濤の展開に圧倒された

というものでした。そのほか、「作者のたくらみがすごい」「伏線がちゃんと回収されることに感心した」という意見も。そう、最後まで読んでから最初にもどって読み直すと、「ここではっきり言ってるやん!」という箇所があるのです。

また、地の文がない形式に一瞬とまどったという意見もありましたが、みなさん読み進めるうちに物語の流れをつかむことができたようです。

参加者の半分弱が前作〝ポピー〟も読んでいましたが、どちらがおもしろかったか、どちらが好きかという点は意見が分かれました。個人的な感想としては、本作の方が最初から殺人事件が明示されているので、物語にスムーズに入れるように思います。一方、おかしみは〝ポピー〟の方が強かったかな? とも。

ちなみに、〝ポピー〟では「やっほー」でおなじみのイッシーがかなりの強者でしたが、本作ではアマンダの仕事仲間のミニーがとんでもないことをやらかします。毎度アマンダに「こんにちは、美人さん!」と呼びかけるミニーですが、ジャニス・ハレットの作品では呼びかけのクセが強い人物は要注意と言えましょう。

もちろん、事件の真相を追う主人公アマンダに対する感想もたくさん語られました。実力派ノンフィクション作家ですが、性格には少々強引な面があるため、「性格悪い」「信用できないと思った」という感想もちらほら。けれども「複雑な過去を克服し、必死で頑張っている」と応援する声もありました。

そんなアマンダを助けるエリーについては、「信用できる」と好意的な視線を向けていた人が多かったようです。この小説は、アマンダの取材内容をエリーが書き起こした記録が大半を占めているのですが、暴走するアマンダをたしなめたり呆れたりするエリーの細かなツッコミがフックになって物語を俯瞰する視点が生まれ、それが最後のオチにもつながっていきます。

しかし、アマンダの宿敵であるオリヴァーについては、「頼りない」「どうでもいい」という辛口な意見ばかり……いま思い返しても、応援した、あるいは好感を持ったと語っていた人はいなかったような(いたらスミマセン)。とはいえ、オリヴァーはこの小説の要となる重要な媒介者であることはまちがいありません。


あと、教団の指導者ガブリエルはルックスも話し方も魅力的で、誰もがみな心を奪われる詐欺師として描かれています。そのくだりで世話人の私は、〝稀代の悪〟と呼ばれた平成の某お騒がせタレント(最近も話題になりましたが)が頭に浮かんだのですが、参加者のみなさんから「イメージちがう~」とブーイングが出ました。


ひととおり感想を言い終えたあとは、いつものようにおすすめ本を紹介しあう時間に。

今回は、本作のようなモキュメンタリー(ドキュメンタリーの形式を用いたフィクション)やノンフィクションといった課題書に関連する本から、いま気になっている本まで、バラエティに富んだ本を紹介いただきました。

・ミシェル・マクナマラ『黄金州の殺人鬼――凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』 (村井理子訳 亜紀書房) ←こちらは本作の着想元のひとつとして謝辞で言及されています。

・ダニエル・スウェレン=ベッカー『キル・ショー』(矢口誠訳 扶桑社)

・ジョセフ・ノックス『トゥルー・クライム・ストーリー』(池田真紀子訳 新潮社)

・イライザ・クラーク『ブレグジットの日に少女は死んだ』(満園真木訳 小学館)

・ネイサン・スロール『アーベド・サラーマの人生のある一日——パレスチナの物語』(宇丹貴代実訳 筑摩書房)

・アン・クリーヴス『大鴉の啼く冬』(玉木亨訳 東京創元社)のシリーズ

・柚木麻子『BUTTER』(新潮社)

・有吉佐和子『悪女について』(新潮社)

そして読書会が終わると、お楽しみの懇親会へ(自由参加)。シンガポール料理を心ゆくまで堪能しました。なかでも、カニをチリソースで丸ごと炒めた名物料理〝チリクラブ〟が絶品で……いや正直なところ、チリソースをつけて食べる揚げパンにみんな夢中になり、一人一個では足りない!という声が続々とあがりました(いま思えば、コースに追加料金を払えば追加できたのかも)。

というわけで、「揚げパンもっと食べたかった!」という満場一致の感想で幕を閉じた、充実した読書会となりました。参加者のみなさま、ありがとうございました。

次回は7月13日(日)に、ティム・オブライエン『虚言の国』(村上春樹訳)を課題書として対面で開催します。今回の読書会でも話題にのぼった一冊です。

一か月前ごろに受付を開始しますので、どうぞお気軽にご参加ください。

大阪読書会世話人 信藤玲子



みなさま、こんにちは。

西東京読書会の小林です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


単発のオンライン読書会のお知らせです。

課題図書は12月のイチオシ忘年会で参加者さんが紹介してくださった作品

車椅子探偵の幸運な日々』(ウィル・リーチ/服部京子訳/ハヤカワ・ミステリ)です。


ゲストに本書の翻訳者である服部京子さんをお迎えします。

貴重なお話を聞くチャンスをお見逃しなく!


読書会自体初めての方も気軽にご参加ください。

なごやかに課題書の感想をおしゃべりする集まりで、文芸や語学などの専門知識はとくに必要ありません。

本が好きな方ならどなたでも大歓迎です。


日 時:2025年2月10日(月)20:30~22:00(90分)


課題書:『車椅子探偵の幸運な日々

    (ウィル・リーチ/服部京子/ハヤカワ・ミステリ)

    *各自お買い求めの上、当日までに必ず最後までお読みください。


実施形式:Zoom ミーティング

     (参加者だけの集まりです/録画録音撮影は行いません/

      事前にZoom アカウント要取得/画面に顔を出して、

      マイクオンにてのご参加をお願いします)

参加費:300円(電子ギフト券)

    ※ご利用にはクレジットカードが必要です。

    ※通信費などの諸経費は各自でご負担ください。

    ※お支払い方法は受付メールをご確認ください。

     支払期間は1週間です。


募 集:8名


受付開始:1月10日(金)20時~

     ※上記開始時刻より早く届いたメールは受け付けませんので

      ご注意ください。

     ※先着順。

 

【お願い】

※西東京読書会は少人数制のため自己都合のキャンセル(病欠などやむを得ない場合を除き)はお控えいただけると幸いです。

ご予定をじゅうぶん確認の上お申し込みください。よろしくお願いいたします。    


《申込み方法》 

◎nishitokyo.dokusho@gmail.com まで下記のフォーマットにご記入の上

 ご連絡下さい。

◎メールの件名は「2月10日読書会」としてください。

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・お名前+フリガナ(ご本名フルネームまたは著訳書のペンネーム):

・読書会で使いたいお名前+フリガナ(愛称やハンドルネームでもOK):

・ご連絡先電話番号(できれば携帯番号):

・西東京読書会に参加したことがある(はい/いいえ)

 ※どちらか消してください

・読書会に参加したことがある(はい/いいえ)※どちらか消してください 

 「はい」の方→(読書会名:    )※任意 

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定員になり次第、募集を締め切らせていただきます。

※24時間以内に西東京読書会から返信がない場合、再度ご連絡ください。


西東京読書会 小林さゆり(ツイッターアカウント@pino_pipi_candy)

翻訳ミステリー読書会は、翻訳ミステリー大賞シンジケートの後援で、2010年からおこなわれています。現在全国20箇所(札幌、仙台、福島、金沢、埼玉、千葉、北東京、東東京、西東京、南東京、多摩南、横浜、浜松、名古屋、岐阜、大阪、京都、神戸、福岡、熊本 2015年12月現在)で開催されています。読書会の告知はシンジケートのサイトに掲載されます(Twitterなどでも告知されます)ので、チェックしてみてください。どの会場も、参加人数に制限がありますので、早めのお申し込みが吉です。また、どの地域でも、読書会の後に懇親会が催されています。各地、内容は様々ですが、多くは居酒屋でわいわいやる感じで、参加者間の交流を広げるよい機会になっています。シンジケートのサイトに、各地の読書会のレポートが掲載されています。それをご覧になれば、読書会の雰囲気がおわかりいただけると思います。最近は、読書会参加者同士の交流も盛んになっており、旅行と組み合わせて各地の読書会に参加している方もいらっしゃいます。いくつかの地域の読書会に、定期的に出ておられる方もいらっしゃるようです。また、距離の離れた地域をネットで繋ぎ、同時に読書会が開催されたりもしています。このように、ただ単に集まって意見交換するだけではなく、いろんな広がりを見せているというのも大きな特徴です。上記以外の地域でもぜひ読書会を開きたい、という方もいらっしゃるかと思います(現在もいくつかの地域で新規開催が計画されています)。シンジケートで相談に乗ってもらえますので、まずはシンジケート事務局にお問い合わせください。多くの方に、翻訳ミステリーのおもしろさを伝えるために、読書会は、これからも全国各地で活動を続けていきます。今後ともよろしくお願いいたします。