「あたぽん!」レポ・その1(文・大矢博子/絵・よしだ熊猫)

2014年10月25日、穏やかな秋晴れの午後だった。

しかし、ここ、熱海にだけは風が吹いていた。

そう、翻訳ミステリーという名の風が……!


14:20 スタッフ及び助っ人が集合

配布物の仕分け、レジュメの小部屋の設営、放出本コーナーの準備と、それぞれの担当に散り、粛々と準備を進める。

「旅のしおりは三つ折りにして」「食事処マップは二つ折りね」「それにクイズの鍵、朝食券、領収書、ペグシル1本ずつをセットにしてファイルに入れてちょうだい」「名札も一緒に入れちゃったら?」「そうしよう」「ところでまだ高山さんが来てないんですけど」「えっ」「えっ」「えっ」


14:45 受付開始

「あたし車の誘導してくるね」「会計こちらでーす。先に支払いをしてから名札入りのファイルを受け取ってくださーい」「お名前を」「加藤です」「加藤です」「加藤です」「加藤です」「……加藤、多!」「ところでまだ高山さんが来てないんですけど」「えっ」「えっ」「えっ」

しおりについていたパズルと鍵一覧はこちら。当日は鍵を1人あたり3つだけ配りました。すべて埋めるためには他の鍵を持ってる人を捜して、初対面だろうが何だろうが話しかけなくちゃならないってのがミソです。


15:30 オリエンテーション

無事に高山さんも到着し、挨拶、諸注意など。札幌読書会からの差し入れ紹介に場内割れんばかりの拍手が送られた。だがしかし、その差し入れと一緒にレジュメまで冷蔵庫に保管されていたことは内緒である。

15:40 全体企画1 ビブリオバトル一般の部

バトラー及び推し本は、なっちゃん(横浜)『その女アレックス』、花(千葉)『あるときの物語』、キヨ(名古屋)『パディントン発4時50分』、びりぃO(名古屋)『「禍の荷を負う男」亭の殺人』。それぞれが持ち時間5分、質疑応答3分で自らの推し本を熱烈アピールします。


っていうか、みんな、巧い! 一般の部なんて名付けちゃったけど、ぜんぜん一般じゃないよあんたらプロ? ビブリオバトルのプロ?っていうくらい、ツカミは完璧だし笑いはとるし時間ぴったりに終わるし! この日のために買ったゴングの出番無し。

そして栄えある優勝者は……(その2に続く)




大矢 博子(おおや ひろこ)


書評家。著書にドラゴンズ&リハビリエッセイ『脳天気にもホドがある。』(東洋経済新報社)、共著で『よりぬき読書相談室』シリーズ(本の雑誌社)などがある。大分県出身、名古屋市在住。現在CBCラジオで本の紹介コーナーに出演中。ツイッターアカウントは @ohyeah1101





よしだ熊猫(よしだ くまねこ)


旅と本とご飯を愛するイラストレーター。『楽しく学ぶ数学の基礎』『マンガでわかるメンタルトレーニング』等でイラストを担当。現在はお堅い某業界紙をほんの少し柔らかくするためのイラストを描いています。Twitterアカウント @beargart


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全国翻訳ミステリー読書会

海外のミステリー小説専門の読書会です。 開催地は北海道から九州まで全国に広がっていて、多くの参加者にお楽しみいただいています。 参加資格は課題書を読み終えていることだけ。ぜひお近くの読書会にご参加ください。 また、読者が選ぶ翻訳ミステリー大賞、略して『どくミス!』を年に一回(4~5月)開催しています。 こちらも併せてお楽しみください。

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